正社員

就職先は安易に決めず慎重に求人を選定するべき

就職活動の話

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大学4年生になり,就職試験の時期。

周りは


『大手に就職する』


と意気込んで様々な会社の試験を受ける人がほとんどだ。


僕の場合はとある理由から実家を出ることが出来なかったため,地元で就職先を探すこととなった。

企業説明会に複数足を運び,その中から選ぶという方法を取った。

というかこの方法しか自分は知らなかった。


企業説明会を開催している企業の中で何を重視したかと言うと,

①設計部の募集があるかどうか

②給料が良いかどうか

③転勤があるかないか

④残業があるかどうか

たった4つである。


ある日の企業説明会でとある会社の求人が目に入った。

設計部募集

初任給25万

転勤なし

残業ほぼ0

地元企業でありつつ,なんて条件の良い会社なのだろうと当時は舞い上がった。


早速説明会場に行ってみるとその会社の姿がなかった。

『あれ?』と思い運営の方に話を聞くと電話してくれた。

すると直接話がしたいと電話を代わってくれた。

話をすると,


『ごめんなさい。近くの会場と勘違いしてました。今日の説明会は参加できないので,直接会社見学にきませんか?』


とのこと。

その会社を見れるならそれでいいと思った。

後日会社見学に行くと,さっそく社長と話をすることが出来,そこで気に入られた僕はなんと試験も面接もパスして内定をもらうことができたのである。


結局僕の就職活動はその時点で終了。

4月から勤務する会社が確定した訳である。


結果的に言うとこの選択が全て間違いだった。

求人票なんていいことしか書かない。

嘘のオンパレードだよ。


この選択のおかげで自分の人生2年間はほとんどプライベートがなく潰れてしまった訳である。

いざ入社してみると設計部と歌ってはいるが,営業も,設計も,現場管理も1人で完結させる会社だった。地元の小さな会社なのである程度は仕方がないのだが,最終的には公共工事の現場管理をやるようになった。

また,たしかに給料と転勤は求人票通りであった。だが残業についてはどうだろう。

毎月100時間超えの残業をするようになる。これがおかしなことに残業代は出ていないのだ。

つまり定時で帰っても,残業しても25万ってこと。そして定年退職するまで昇給することはないという事実まで知らされた。


詳しくはまた別の記事にするが,現在就職活動をしている,または今後する予定の学生がいるならば言っておきたい。


地方の職場を探すのであれば地元の小さい会社はリスクを覚悟していくべきだ。

働き方改革?

労働基準法?

そんなのあってないもの。

年間で5日間有給休暇が取りましょうなんてよく言ったもんだ。

毎週土日働いている時点で有給どころか代休(休日出勤代は出ていないので)消化の方が先になるよね。働き方改革をするのは良いが,書類やデータの偽装なんていくらでも出来るのだから,書類やデータだけで判断せずに年1回で良いから会社の代表者(役員ではなく従業員)の聞き取り調査をすべきだと思うな。


そこまで言うなら労働基準監督署に言えばいいと思うかもしれないが,言ったらほとんどの場合自分が密告したのがばれる。社内には僕みたいに独身の人間は少なく,家庭を持っている人間がほとんどだ。もしばれたら会社の仕組みが改善されても今までのように仕事出来る環境ではなくなるであろう。既に何年も勤務している社員は既に会社に洗脳されている。宛にならないと思った方が良い。

自分がパワハラしていることに気が付かないくらいだから。


実際自分が手配していた協力会社等もそうだが,残業代が正確に支払われる会社等ほとんど聞いたことがない。と言うことは実際問題地元密着型の小さな会社には働き方改革も労働基準法も通用していないという実態があるのだろう。


会社の選び方

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まず会社を選ぶ際はインターンに行くこと。

残業があるのであれば残業代全額支給か確認すること。

(僕は聞いたけど嘘っぱちだったけどね)

あとは会社の評判を確認すること。

よく検索エンジンで○○会社と検索すると関連ワードが出てくるよね


○○会社 ひどい

○○会社 パワハラ


とか出てくる会社は良く情報収集をした方が良い。


後は個人の価値観にもよると思うが,メンタルが強いからパワハラセクハラなんて大丈夫という人もいれば,残業なんて勉強のうちだからと言う人もいるかもしれない。


僕ももちろん最初はそう思っていた。

だがしかし実際努めてみると変わってくるものだ。


やはり人間毎月の残業は40時間程度が丁度良いと思う。

勉強なんか自宅ですれば良いだけだ。

今はYouTubeでなんでも情報収集できるのだから。


最終判断は自分だが,社会経験が長い人たちに相談してみてからでも遅くないと思う。

僕は自己判断で会社を決めてしまったことを非常に後悔している。

建築関係の知り合いがいたにもかかわらずなぜ話を聞かなかったのだろうと。


いまはインターネット上での口コミもある程度大きな会社であればヒットする可能性が高い。

まずはそこから初めることをおすすめする。


皆の成功を祈る・・・。


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