正社員

仕事を辞める決断をしてから起きた出来事

仕事を辞めると会社に伝えた

smartphone-g931709576_1920.jpg
大学を卒業していわゆるブラック企業の部類に入るであろう建設会社で勤務してきた僕は,入社して1年半の間に体力的にも精神的にも限界に到達していた。

詳しくは前回の記事を読んでいただければと思う。

両親との相談の結果仕事を辞めるという決断をした僕は,翌日に上司にその話を伝えることにした。
上司はよく

『この会社は長くいる所ではない。自分にスキルが伴った時に辞めなさい』

と言っていた。

僕は今までの経緯や社長とのやり取りに関しての話を全て上司に打ち明けた上で辞めたいという事を伝えた。すると想像通り,考え直してほしいとの旨を伝えられた。

僕はこうなることは想像が出来ていた。
新入社員の中で唯一思い通りに仕事をこなしてくれる部下だからだ。

ただ僕の精神状態はもう限界で,はっきりと
『何を言われてももう辞めると決めたんです』
と言った。

この会社では社長が1カ月に数日しか顔を出さないのが普通だった。
以前社長から振られた仕事について,社長にメールを送ったことがあった。
メールの返信は結局なく『緊急の場合以外はメールしてこないで』とまで言われた。

このことから社長に直接話をすることは無理だと考え,総務部の部長に話を通すことにした。
これがまた曲者だった。

結果的にこの総務部長から社長に話がいくまでにしばらく時間がかかることになる。

会社を辞めることを伝えると
『なんで辞めるの?』
『改善されれば会社にいてくれるの?』
『辞めて何するの?』
『こんなにすぐやめて次就職困るんじゃないの』
と質問攻めにあった。
辞める理由ははっきりと話をしたが,次の職場の話など辞めてからのことは何も話したくないと思い,関係ないので言えませんと言った。

するとどうだろう。
言わなければ社長に話が出来ないなどと言われ,辞めると伝えてから1週間以上進展がない状態が続いた。
退職届を作成してきても受け取ってもらえず,最終的には強行突破する他ないと考えるようになった。




強行突破するための証拠集め

magnifying-gbc0c7db02_1920.jpg
このままではいつまでたっても辞めることが出来ないと考えた僕はスマートフォンのボイスレコーダーを利用して会話を録音することにした。
また,ボランティア残業の時間については毎日出退勤の時間をスマホで撮影していたため,記録が残っていた。
なぜ撮影していたかというと,入社して半年後から辞めるときにこうなることは分かり切っていたためであった。

ボイスレコーダーの準備をして,総務部長との会話を毎日録音し始めた。その際,わざと残業時間についてや仕事量等について質問をして,認める旨の言質を取ることが出来た。

そこで初めて自分の作戦を実行した。
まずは総務部長に現在の話を録音しているこたことを伝えた。
すると態度が豹変し,
『そんなことしたら自主退職ではなくクビになるぞ』
と言われた。

もちろん自分は争う意向を表した上で,ボランティア残業の証拠となる出退勤の時間を残した記録と写真を印刷して見せた。

そして未払い分の残業代についても強気で話をした。
僕の自給は1,250円と入社時に言われていたため,そこに25%上乗せした金額が1時間あたりの残業代となる訳なので1,562円となる。

全てを細かく計算している時間はなかったので記録が残っている約1年3カ月分の残業代についてざっくりと計算をして計算書も提示した。

月の平均残業時間は約122時間となった。
この結果から未払い分の残業代は

285万円

という計算になった。
厳密に言えば休日手当等もあるのでもっと金額は行きますが,今回は置いておく。
最初の半年分も記録を残しておけばもっと金額は上がったことでしょう。

ここまで証拠を突き付けた結果,自分ペースでことを運ぶことが出来たのである。




退職日がようやく決定する

business-g6a74c47ff_1920.jpg
証拠を突き付けてから,自分はかなり強気になることが出来た。
ただ,自分も鬼ではありません。

別に未払いの残業代を払ってほしいとも思わないし,労働基準監督署に報告しようとも思わない。

お金についてはあるに越したことはないが,自分もはっきりと残業を断れなかった心の弱さが原因でもあるため勉強代として考えることにする。また,労基についても自分が辞められるのであれば後の従業員など正直どうでも良い。

自分の提示した条件はこうであった。

①これ以上引き留めるのであれば労基への相談も検討する
②有給消化は全て消化させてもらう
③辞めてからは僕に一切関与しない
①はもちろん会社は承諾したが,②の有給については会社が既にごまかしを入れていたらしく,なぜか年間5日間利用したことになっていたらしい。これもしっかりと出勤扱いで処理してもらうこととなった。

現在管理している現場が終了次第有給消化に入ることとなり,5月末で退職が決定した。

もちろん総務部の部長から社長へ話は行った訳なのだが,会社側から一度も謝罪を受けることはなく,何なら社長は一度も僕の前に顔を出すことはなかった。

最終日には一応礼儀として現場を回ったり,お世話になった事務所の方達に挨拶をして回った。
その中には引き留めてくる職人や自分の会社に来ないかと声をかけてくれる協力会社の社長もいたのだが,
『もう建築は勘弁してください。』
といって断った。




辞めてからの話

晴れてニートとなった僕はとりあえず1カ月は自由に生きようと考えて毎日YouTube三昧の生活を送っていたのだが・・・。
ここでも事件が起きた。

会社の同僚に引き継ぎは全て行い,僕が作った教育資料や現場管理の手順書等全てを託してきたのだが,毎日のように電話がかかってくる。

僕はこの会社で唯一,住宅の外皮計算や省エネルギー消費量の計算を行える人間であった。

と言われても難しくて何をいっているか分からないかと思うが,家の断熱性能の計算や,電気の消費量はどのくらいかの計算のことである。

この計算をしなくては補助金をもらうことが出来なかったり,住宅の価値が落ちやすくなったりするので重要な役割だ。

この計算についても設計に入社した同期に全て説明をして,何度も計算をしてもらった上で託してきたのだが,まだ僕が同じ会社の人間と勘違いをしているのか電話で質問をしてくるのだ。

この計算書の作成や申請するための準備にはとても時間がかかる。
また,外部に依頼すると10万円程度かかるのが通常である。

あまりにも毎日電話がかかってくるので一切関与しないで欲しいと話を通した総務部長に電話をかけ,このことについて話をした上で業務委託であれば請け負ってやりますとの話をした。

その後一切の連絡は来なくなり,辞めてからの2年間一度も連絡を取っていない。


関連記事