契約社員という言葉を知る
新卒で入社した地元建設会社を辞め,仕事を探すこととなった僕。
建築業界に嫌気がさしていた僕は,建築以外の職業ならなんでも良いと思った。
譲れない条件はこのくらいである。
①ボランティア残業がない
②交通費の支給
③給料22万程度
実際に今はやりの転職サイトで求人を探してみると,あるわあるわ。
自分のやっていた仕事って何だったのであろうというほど好条件の求人がわんさかでてくる。
もちろんこの中にも嘘を記載している会社は山ほどあるだろうが,それは前回の建設会社で学んだ。
まずは会社見学に行き,記載条件を確認しなくてはいけないことは分かっていた。
しばらく求人を眺めていると月給24万円でボーナスまである求人を発見。
中途採用で,自宅からは20分ほどの距離であった。
ただ,こう記載されていた。
『契約社員』
契約社員ってなんぞや。
僕は何も知らないで前の会社で勤務していたため,契約社員と言う言葉を知らなかった。
早速インターネットで検索してみると,契約社員の1回の契約で勤務出来る年数は3年と決まっているらしい。また,契約更新して勤務年数が5年経過すると正社員になれるらしい。
つまり正社員と契約社員の違いは,期限がない無期雇用(正社員)か期限がある有期雇用(契約社員)かである。
ただ,僕の中で正社員でもアルバイトでも契約社員でも働いて生活が出来るのであれば正直どうでもよかった。
両親は僕が正社員としてどこかに勤務するものだと思っていたようで,契約社員の話をした時は少し険悪なムードになってしまった。
ただ,あくまで僕の人生。自由にさせてくれと言い通した。
契約社員の求人に応募する
様々な求人を見た結果,この記事冒頭で記載した求人に応募を決める。
仕事内容としてはスポーツのユニホームを作成したり,キーホルダーを作成したりといわゆる製造業だった。
履歴書等を一式送信し,応募が完了するとその日のうちに連絡をもらうことが出来た。
そしてその翌日には会社見学に来ませんかと,とんとん拍子に話が進んでいった。
翌日,就活と入社式依頼袖を通していなかったリクルートスーツに着替え,早速会社見学に向かった。到着すると15分前にもかかわらず,面接担当の方が外に出てきてくれ,中に案内してくれた。
第一印象はまさに最高の会社であった。
中に入ると意外と年齢層が低いことに気が付いた。
話を聞くと数年前にこの工場は出来たばかりで,新卒を採用しているとのこと。
新卒は即社員になれるようだが,中途は契約社員なんだなと少し思った。
その日のうちに面接を行うことになったのだが,僕の心の中ではこの会社で働きたいと気持ちが固まっていた。面接はただのおしゃべりという感じで,普通に受け答えが出来るかどうかを見られている感じであった。面接後は『是非うちに来て欲しい』とまで言われ,気分良く帰宅した。
副業の話
ここまで話をするともう採用されるもんだと思うかもしれないが,結果的には不採用となったのだ。
というのも,実は面接時に副業についての話をされた。
時代の変化と共に副業が許される時代になってきたが,仕事を始めてから,または現在なにかされていますかと聞かれた。
僕はその頃から何かインターネット上でビジネスをしてみたいと考えていたため,今後やってみたいと答えてしまった。
また,既に仮想通貨に多少手を出していたことからそのことも素直に話してしまったのだ。
※その年は副業に対する確定申告はなかった。
副業禁止ではないが,本部に一応確認はしてみますと言われてはいたのだが,まさかこの話がきっかけで不採用になるとは思いもしなかった。
そもそもの話だが,仮想通貨はあくまで資産運用に当たる。
この話も面接時にしてはいたのだが,会社以外でお金が発生することは副業にあたると捉えられたのかもしれない。
不採用の電話をもらった際に思わずこう聞いてしまった。
『え。仮想通貨を持っているだけで副業になるんですね。』
あくまで上の判断と言い張られたのだが,僕に仮想通貨の売買を許可してしまうと,全員に許可しなくてはいけなくなってしまうと良く分からないことを言われた。
余計なことは言わない方が良い
これは僕が最終的に至った結論なのだが,
会社に余計なことは言わない方が良い
自分がその会社で退職まで骨をうずめる気でいるのであれば話は別だが,有期限の契約社員や派遣社員であれば副業しているなんて言わないでおこう。
僕も正直この会社でずっと働きたいなんて思ってもいなかったし,正直アルバイト感覚で3年間いれればいいやくらいで考えていた。
僕は今現在派遣社員をしているのだが,仮想通貨での収入がある程度の金額となり,毎年確定申告を行っている。
会社で源泉徴収してもらっているのと別に自分の収入分の確定申告をしている訳なのだが,税金の納付を給料引き落としではなく納付書にて別に支払っているため現在のところばれてはいない。
というかそうそうばれないと思う。
仮にばれたとしても自分が会社にとって必要な存在になっていれば簡単には手放さないだろうし,仕事はいくらでもある。その時になって考えれば良いと思う。
仕事なんて適当にやれば十分
不採用通知の電話が就職活動継続のお知らせとなってしまった訳なのだが・・・。
この出来事から僕の考えは少しずつ変化してくることとなり
『仕事なんて適当で良い』
と思うようになった。
様々な職場を転々としてきた僕からするとこの考えは間違いではない。
結局出来る奴が馬鹿を見る会社がかなり多い。
出来るからと言って仕事量が増えたり,出来ないやつと組まされたり。
もちろん会社からの評価は上がるのかもしれないが,そもそも長く働く気がないのに頑張っても意味がない。
会社で上にのぼりつめたい奴だけ頑張れば良いと思う。
頑張っても給料が短期間で何万円も上がる訳ではない。
そこそこの評価で,出来ないやつと思われない程度にこなすくらいで十分である。
最終的には派遣の道に進み,適当に仕事をするようになったのだがこの話はまた別の記事でまとめる。